地域連携
卒業後に活きる地域実践:稲毛区の「防犯士」養成講座
千葉市稲毛区では、「防犯」をキーワードに、多様な団体の連携を促進し地域支援プラットフォームを構築することを目的とした、「防犯士」養成講座を開催しています。今年度も、本学の学生が参加しました。
12月8日(日)、穴川コミュニティセンター(千葉市稲毛区)にて、防犯士養成講座の修了証授与式が開催され、この講座の「知識編」を受講した本学まちづくりゼミの学生3名が、稲毛区長から修了証を受取りました。
参加した学生の感想
K・Kさん
防犯士養成講座を通じて、挨拶や荷物の持ち方など、日常の些細な動作が防犯につながることを学びました。普段の何気ない行動でも、意識を変えることで犯罪の抑止に役立つと実感しました。これは、この講座を通じて私が得たとても大きな成果でした。
私は卒業後にホテル業界で働きますが、今回の受講で学んだ犯罪被害に遭いやすい住宅の条件などをホテルに当てはめ応用することで、お客様を守る防犯対策に活かせると思いました。
S・Mさん
防犯士養成講座を通じて呼び鈴対応が犯罪につながる事例を知り、家族に安易に玄関を開けないよう伝えました。また、留守中に駐車場へ自転車を置くことで家に人がいるように見せかける工夫や、防犯カメラの設置を検討しています。このように防犯講座で学んだことを、早速、実行に移しています。
卒業後はリフォームの営業職に就くので今回の防犯士講座で学んだ防犯知識を活かし、地域の強盗や空き巣被害の防止に少しでも貢献したいと考えています。学びを実践し、安全な街づくりに寄与していきたいです。
N・Rさん
防犯士養成講座では、これまで防犯のつもりでやっていたことがむしろ逆効果であったり、避けていたことが防犯においては有効的であったりすることを知り非常に勉強になりました。特に千葉市は県内でも大学や専門学校が多く、学生が多い地域です。そのため学生の一人暮らしなどを狙った犯罪を防ぐためにも、より多くの学生に声をかけて、この講座を開催し続けることが重要だと考えます。
卒業後、私は地方公務員として働くため地域住民の方と交流する機会が多いと思います。その際には、話の間に取り入れやすい防犯の話を含めて、地域の安全性をより高めていきたいと思います。
稲毛区長からのコメント
本講座には、千葉経済大学の学生さんを始めとする区内の大学生の皆様にご参加いただき、柔軟な発想力を存分に活かして防犯士のロゴマークを作成いただいたり、若者の視点で他団体との連携や取り組みのご提案をいただくなど、講座を多いに盛り上げていただきました。
文教のまちと呼ばれる稲毛区において、大学との連携は大変重要であると考えており、様々な事業において連携・協力をいただいているところです。
本講座から誕生した防犯士の皆様方には、ぜひ講座で学んだ知識を継続してご活用いただき、より良いまちづくりにご協力いただけますようお願いいたします。
全5回となる長期にわたる講座へのご参加、本当にありがとうございました。引き続きのご活躍をご期待申し上げます。
稲毛区の“地域を守る目”となる「防犯士」養成講座とは・・・
地域での不審者情報や全国各地での凶悪な強盗被害などが相次いでいることから、稲毛区では防犯知識や防犯対策を学び、“地域を守る目”となる「防犯士」を養成する連続講座を令和5年度に初めて実施しました。
(昨年度の様子はこちら)
今年度も引き続き、7月~11月にかけて、「知識編(防犯の基礎知識を学びたい方を対象)」と「実践編(防犯パトロールなど、地域で実際に見守り活動を行なっている方を対象)」それぞれ5回ずつ開催されました。
「防犯士」という名称は公や民間の資格ではなく、講座を受講したみなさんが、地域や団体における防犯活動などを行う際、役割をわかりやすくイメージしていただくために使用するもので、稲毛区独自のものです。
千葉経済大学は、建学の精神に『片手に論語 片手に算盤』を掲げ、経済学・経営学の専門知識と倫理感を兼ね備えた有為なる人材の育成を進めています。
本学は、地域に根差す大学として、地域社会から期待される役割を果たすため、地域連携に積極的に取り組んでいます。これは、「論語」すなわち「倫理性」を体現する重要な取り組みのひとつです。また本学の学生は、地域行事におけるボランティア体験を通じて、倫理観や地域とのつながりを実践的に学んでいます。
- 本学の地域連携への取り組みについては、こちらをご覧ください。
- こちらの記事をお読みになって、本学に関心をお持ちになった方は、こちらもどうぞ。
- 「本学への入学を検討してみたい」という方は、こちらをご覧ください。